標準の startproject コマンドを使うと、同じ名前のフォルダが二重になります。

結果として次のような構成に：

myproject/ # プロジェクト全体フォルダ 
├─ myproject/ # 設定フォルダ
│ ├─ settings.py
│ ├─ asgi.py
│ ├─ urls.py
│ ├─ wsgi.py
├─ manage.py 

同名フォルダが2つあるため、後々の管理やimport文、環境設定で混乱しやすくなります。

startproject時に設定フォルダ名を指定する場合は、startproject コマンドの 第1引数に設定フォルダ名、第2引数として「.」(ドット) を指定します。

手順1：まずプロジェクト用フォルダを作成

ターミナルで以下を実行して、まずプロジェクト全体を格納するフォルダを作成します。

mkdir myproject
cd myproject 

手順2：設定フォルダを「config(任意のフォルダ名)」としてプロジェクトを作成

続いて、現在のディレクトリ内で次のコマンドを実行します。

django-admin startproject config . 

このようにすると、
「myproject」フォルダ内に manage.py と「config」フォルダが生成されます。

構成は次の通りです：

myproject/
├─ config/
│ ├─ settings.py
│ ├─ asgi.py
│ ├─ urls.py
│ ├─ wsgi.py
├─ manage.py 

これで、外側の「プロジェクト全体フォルダ」と内側の「設定フォルダ」が明確に分かれ、管理しやすい構成のプロジェクトが最初から作成されます。

すでに作成済みのプロジェクトでも、フォルダ名を後から変更できます。

手順1：設定フォルダをリネーム

myproject/
├─ config/
│ ├─ settings.py
│ ├─ asgi.py
│ ├─ urls.py
│ └─ wsgi.py
├─ manage.py 

手順2：設定ファイルと環境変数の指定を修正

config/settings.py

# 変更前
ROOT_URLCONF = 'myproject.urls'
WSGI_APPLICATION = 'myproject.wsgi.application'
# 変更後
ROOT_URLCONF = 'config.urls'
WSGI_APPLICATION = 'config.wsgi.application'

manage.py と config/wsgi.py, asgi.py内のDJANGO_SETTINGS_MODULE の値を変更します。

# 変更前
os.environ.setdefault('DJANGO_SETTINGS_MODULE', 'myproject.settings')
# 変更後
os.environ.setdefault('DJANGO_SETTINGS_MODULE', 'config.settings') 

これでDjangoは新しい設定フォルダを参照するようになります。

手順3：動作確認

python manage.py runserver 

以上を実行してエラーが出ずにサーバーが起動すれば成功です。